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日の本にて…  ハロー、シカゴ



停電

シカゴは大雪、サンダーストーム、何でもない日とちょこちょこ停電する。

夕べ(今朝)、3時過ぎにも停電になった。

日本の停電と同様で、別にどこかに電話するわけではないんだけども、いざという時、どこに、どーいうふうに電話したらいいか分からんって不安よね。


停電というと、昔見た『8時だよ!全員集合!』を思い出す。
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この番組は毎回、どこかの公会堂からの生中継。ある日いきなりテレビの画面が暗くなった。でも、長さんの声は聞こえるのである。会場のざわざわした様子も何となく伝わってくるのである。これ以前にも以後にも観たことのない不思議な光景だった。いかりや長介氏の自伝によると、これは何者かがいたずらで電源を落としたらしいのだが、懐中電灯を使って、顔芸のみで必死で場をつなごうとする長さんたちを子ども心にも覚えている。
ブーさんはいつも通りだったけども。

昔はよく停電があった。

僕が住んでいたのが四国の山奥だったからだろうか。晩御飯を食べている最中に真っ暗になったりすると、心得たもので、壁伝いに玄関に行って懐中電灯を取り出すのであった。懐中電灯が見つかりにくいときは、親父のライターが活躍したりした。それからローソクを取り出して火をつける。ローソクの揺れる火の下で食べる夕食はいつもと少し違って、子ども心にはとても楽しいものだった。ホットプレートで焼き肉をしているときに停電すると、母親が「あらあら」とか何とか言いながら、台所に行って、フライパンで残りの肉を焼いていた。そうこうしているうちに、プツンプツンと家中の電灯やテレビがつき始めるのである。「今日のはちょっと長かったな」なんて。

どこかの地区でしばらく停電が続いたりして、それが数ヵ月後のちょっとしたベビーブームにつながったとニュースをたまに聞く。暗くなって、他に何もなかったら、やるのはそれだけかいっ!と突っ込みたくもなるが、人間らしくて微笑ましい気もする。

便利さにすっかり慣れてしまった昨今だが、なかったらないでいろいろ気づける事も多いはず。

誰か覚えているだろうか。コンピューターの2000年問題。
結局、あれも大した事は起こらなかったが、無責任に言わせてもらうと、ちょっとくらい不便になるようなことが起こってもよかったのではないか、と思っている。あぁ、でも今の日本は闇になったら犯罪が多発するか…。

なんでも経験だと思っている。それも若ければ若いうちにできることはしておいた方がいい。

個人的には、小学生の頃に車椅子で過ごさないといけない日や目隠しをして過ごす日などを設けたらどうかと思っている。くだらない親がうるさく反対するだろうけど。

大人にだっていろいろ考えさす日を作ったらいい。

医者や公共機関以外では電気が使えない日、少なくともテレビを流さない日くらいはできるような気がする。国民に処刑されたルーマニアのチャウシェスクは国民の使う電気の供給量・供給時間を決めて、数年で国家予算を黒字にしたっけ。独裁者でも出ないと無理か。

ちょっくら便利さを捨ててみたら、見えるものがあるのでは?

ほんだらの。

柴 英斗
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by shibaei | 2008-05-16 04:47 | 子育て
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シカゴ生活を経て、子育てやアニメ・特撮、海外赴任経験を語ります。

by shibaei
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