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日の本にて…  ハロー、シカゴ



ランチにみるアメリカvs日本

今回の日本行きの目的。
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都内某所に世界中から、16,000人の関係者が集まった。
(ソニーが16,000人解雇。すごい数だな。)

あたいは北米の社員として参加。

まぁ、こんなに人が集まるといろいろあるわけで、私の方には日米両方からの話が入ってくる。

その中の一つ、ランチについて。

主催は日本。当然、日本側が16,000もの弁当を用意したわけだ。

弁当は2種類。から揚げ弁当とお惣菜弁当。

アメリカの言い分
1.何故に2種類しかないのか。宗教やアレルギーの関係で食べられないものもあるのに。

2.どこで弁当がもらえて、どこで食べるべきなのかわからなかったよ。


日本の言い分
1.単純に8,000ずつ。これほど大量の弁当を準備、手渡すだけでどれくらいの苦労があることか。いちいち細かい注文には応えられない。

2.お惣菜弁当はベジタリアンの方用のつもり。食べられるものだけに手をつければいいではないか。

3.場内アナウンスでちゃんと聞いてほしい。


私のアメリカ感
1.日頃のランチには全くこだわりがない。
ジップロックに入れたパンに会社のキッチンでバターを塗ってとか、リンゴだけとか、仕事しながらとか、全然平気。

2.いったん人が集まったときには、ケータリング形式でワイワイしながら食べる。
ちょっとしたミニ・パーティー。めいめいに持ち寄ることも多い。サンドイッチやピザをとる時も、ベジタリアンや宗教のため、いろいろな種類を多めに注文する。余るのも仕方ないと考えている。

3.宗教よりさらに、(日本人に)もっと理解できなくて深刻なのはアレルギーの問題。
日本でも最近、いろいろなアレルギーが問題になってきているが、アメリカはアレルギー先進国。ありとあらゆるアレルギーが存在し、作り手もそのニーズに応える。訴訟が怖いから。


私の日本感
1.日頃の昼食は、できるならゆっくりしっかり取りたい。残業も多いし。

2.研修などでは弁当でいいと思っている。
美味しいに越したことはないが、少々不味くても我慢する。好き嫌いは自分の問題。弁当の数が足りなくなっても、大量に余っても怒られる。ときどき、お弁当の予想屋みたいな名物社員がいる。「あの人たちは来ないね。今日は84個!」

3.アレルギーのある方は自腹を切ることが多い。



お客さんへのお弁当

社員だけならば何とかなっても、顧客の方にはある程度、きちんとしたものを出さないといけない。しかし当然、予算も考えないといけない。

アメリカのスタイルだと、誰にも通用する。

日本の場合…
日本にいるときに、何度かイベントを主催したことがあり、その際にも弁当は結構やっかいな問題だった。

相手が若ければ、楽なのだ。揚げ物中心でいいから。見栄えもする。

そうでない場合、量よりも味・見た目優先、というのがかなり大変。

お惣菜中心になると、彩(いろどり)が難しくなる。

「から揚げはいいですから、代わりに魚っていけます?」「ごはん減らして、かぼちゃいっちゃいましょう」「お茶付きで900円で。そこをなんとか」

こんなに苦労しても、「今日のお弁当、美味しくなかったわよねー」とかも言われたりして。

不思議と「美味しかった」というのは記憶に残らないようだが、「あのときの食事は酷かった」というのは何年たっても聞く言葉。

食べものの恨みは恐ろしや。
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(今回の旅、唯一、自分の意思で行った飯屋。以前によく行ってた池袋駅西部、警察署の近くの食堂のエビ唐ランチ。900円。当然、お代わり自由)


全体的には
アメリカ側の感想
1.とにかくよかった。感動したよ。

2.日本って何であんなに何処でもきれいなんだ?

3.日本人の社員ってみんな親切ね。帰りの飛行機の(アメリカ人の)キャビンアテンダントの態度に情けなくなったわ。


日本側の感想
1.なんでアメリカ人はあんなに自由なんだ?

2.文句を言ってくるのはアメリカの関係者ばかり。ヨーロッパやアフリカ、アジアの人は何にも言ってこないのに。

3.アメリカ、なんぼのもんじゃい!!


文化の違いというより、文句を言った方、言われた方の差のような気がする。

正確には、アメリカ人は文句を言ってるつもりはなく、単なる質問・主張である場合が多かったとは思うけど。主張はする国だから。

例外対応には、レストランやコンビニで買うよう指示するしかなかったと思う。「ないもんはない。あっちで買ってくれ」で納得する。謝る必要もない。アメリカ人はそんな対応でも怒らない。そう言われて怒るのは日本人だ。

私はどっちの言い分も理解できるので、どっちの味方もできない、否、どっちの味方もしたい。

ほんだらの。

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柴 英斗
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by shibaei | 2008-12-11 14:03 | 海外
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シカゴ生活を経て、子育てやアニメ・特撮、海外赴任経験を語ります。

by shibaei
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