「あたまに洗濯ばさみつけたおんなのこが見たい」
と子どもに言われ、今更ながらも行って来ました。
『借りぐらしのアリエッティ』
実は気になってたんです。
NHKの特集「ジブリ創作のヒミツ」という番組を見まして、新人監督である米林宏昌さんに大いに興味を持ったのですわ。
本作のネタはばらしませんが、この特番の内容とさらなる裏事情には触れますね。
要は、後継者育成の話です。
ジブリの躍進は当然、宮崎駿さんの才能に因ることが大きいのですが、ここまで会社として大きくなると当然ながら、会社を存続させないといけないわけです。宮崎氏は既に高齢。よく組んでいた高畑勲さん(蛍の墓など)も立派な年齢。次の世代が育ってないんですね。
ここでプロデューサーの鈴木敏夫が登場します。
彼が一番焦っているようにも感じます。
『ゲド戦記』で宮崎駿氏の長男を担ぎ出してきたのは鈴木さんでしょう。
こちらも公開当時、特番が組まれまして、試写会の様子が流れました。
宮崎駿氏、途中で劇場を出ました!
一言、「好きな気持ちだけで、映画は作っちゃいけない」。
一説によると、『ゲド戦記』を観て、「俺は子育てを間違っていた。俺のような父親を増やしてはいけない」と、引退宣言を撤回して『崖の上のポニョ』を作ることを決意したとか!?
仕事はできるし、経営者としてもすごいのでしょうが、父親としてはどうよ?と感じるエピソード。
ちなみに、『ポニョ』は父親の視点で観ると、宮崎氏の性格が垣間見えるような気がします。
仕事をバリバリこなすことと、いい父親となることの両立の難しさを感じます。
で、今回、米林氏が監督。
おそらく今までの後任者育成では絶対に無理だったこと、「宮崎駿氏が一切口出ししない」ことにこだわったそうです。これは言うは易し行うは難し。
試写会後、宮崎氏は無言で米林氏の手を挙げました…。
周囲がほっとした様子が画面からでもありありと分かりました。
ね?観たくなるでしょ。
洗濯ばさみの女の子、可愛かったですよ!
ほんだらの。
↑どこ?
↑何位??
柴 英斗
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